Talk about eyja
Talk about eyja #3
原田知世×伊藤ゴロー×梅林太郎×伊藤彩×ミト×千住宗臣 = TOMOYO HARADA and YOUNG MASTERS
伊藤ゴローをバンドマスターに、uc / mii の梅林太郎、ヴァイオリンの伊藤彩、クラムボンのミト、若手を代表するドラマー千住宗臣という、チャーミングなメンバーが「LIVE TOUR 2010 eyja」のために集結。
ツアー目前のある気持ちのいい午後、6人はツアーへの思いを語り合いました。
写真:新津保建秀 ヘア&メイク:遠藤ユキ(HEADS) 構成:エドツワキ 撮影協力:中目黒スタジオ
2010.02.09 updated
YOUNG MASTERS
Ed (以下E)進行役のエドです。今日知ったひともいるかと思いますが、バンド名が「TOMOYO HARADA and YOUNG MASTERS」となりました。
ミト (以下M)なぜ「YOUNG MASTERS」?
E若いマスターたちが集結したから。ということです。
梅林太郎 (以下UT)演奏曲はまだマスターしていませんが(笑)
E2009年にいくつかのライブをゴローちゃん、彩ちゃん、太郎との4人でやりました。
原田知世 (以下T)TAICOCLUBとかね。
Eそして、年が明けて初めて人力リズム・セクションのふたりが加わって「YOUNG MASTERS」結成です。
一同パチパチ
Eバンマスと千住君は今日が初顔合わせなんだよね。
Mマジですか?
伊藤ゴロー (以下G)マジです(笑)
E千住君に叩いてもらうことになった経緯を教えてください。
T幸宏さんのライブで見初めたんです。
G幸宏さんとツイン・ドラムで叩いてたというのは方々から聞いていました。
Tそれでゴローさんに推挙させていただきました(笑)
Eミト、太郎、彩ちゃんは「eyja」のレコーディングにも参加しています。それぞれどんな関わり方だったか教えてください。
UT僕は「ハーモニー」の作曲、「黒い犬」をゴローさんと共作させていただきました。それと、東京で録音したほとんどの曲でピアノを弾いています。
E彩ちゃんは「Giving Tree」のストリングス・アレンジを手掛けています。あれは一体どんな感じで録ったんですか?
伊藤彩(以下A)バイオリン2本とヴィオラとチェロで弾いています。
Gそのあとで彩ちゃんだけインプロヴィゼーションで弾いてもらって重ねてるね。
Eゴローちゃんと彩ちゃんの出会いは?
GMOOSE HILLでPENGIN CAFE ORCHESTRAの「Music For A Found Harmonium」を録るときに、青弦(徳澤)君が紹介してくれたんだよね。
Eそのあと「music & me」の頃「ARABAKI」のライブでサポートしてくれたね。
Aそうすると、知世さんとは今のところ全部野外ですね(笑)
Eミトがベースを弾いているのは?
G「Giving Tree」と「FINE」と「青い鳥」はウッド(ベース)だったね。
Mそうでした。
E今回、ミトに声を掛けたのは?
Gコトリンゴちゃんの「Sweet Nest」のなかのベースがすごくよくて、それが印象に残っていたから。これまで色んなところですれ違っていたけど、一緒に仕事したことはなかったんだよね。
Mそうでしたね。もう知り合って随分経ちますけどね。
Eクラムボン以外でのライブは最近あった?
Mもう一年前ですけど、千住君とやりましたよね。
千住宗臣(以下S)そうです。
MCOMBO PIANO(渡邊琢磨)、旅人(七尾)君、也哉子(内田)ちゃんとかと、リハなし一発勝負っていう不思議なセッションがあったんですよ。そこでも千住君、すごくよくて。以前クラムボンでPARAとも対バンやっていたので知ってはいたんですけど。一緒にやったら、久し振りにウワー楽しい!って思って、終わってからもメチャメチャ盛り上がったよね(笑)
Gふーん じゃリハいらないか。
一同爆笑
TOUR
Eこれからツアーが始まります。「eyja」のシックで静謐な世界観を見せる場でもあるんですが、それがライブになったときにどのように変化していくのか? というのが楽しみのひとつでもあります。
Mアルバムの曲もリクリエイトしていくんですかね?
Gそうね。極力人力でやりたいと思ってる。まだみんなで音出していないけど「Rock」な感じというイメージは持っている。
一同オオー (どよめく)
Gどう?
T今回、レコーディングならではの新しい歌い方ができたのは大きな成果だったけど、それをステージで歌うときに、また違った歌い方が見つかったら楽しいかな。と思っています。今は柔軟な気持ちですね。「Rock」と聞いてちょっとワクワクしてきました(笑)
Gそれと、昔の曲からなにを選んでどう料理するか。というのも大きなテーマとしてあるよね。
E「今ならできるシリーズ」ね。
Mその辺りいくつ差し出されて、自分がどれくらいトキメくかっていうのも楽しみですね。キラッキラッしながらやりそうですね(笑)
T以前「サヨナラCOLOR」のライブで「ロマンス」歌ったんだけど、ミト君が一番喜んで演奏してくれたの今でも忘れられないもん(笑)
M歌い終わってパッと振り向いた知世さんのすごい笑顔を見て「音楽やっててよかった!!」って。あの一瞬が忘れられなくて、今日ここにいます!
一同爆笑
G本当にそういう瞬間って、ごくたまにあるよね。三、四年に一回くらい(笑)
Mそう言えば「サヨナラCOLOR」もそれくらい前でした(笑)

GENERATION
Eみんないくつ?
UT・S僕ら一緒です。29才。
Aツアーがはじまるタイミングで30になります。早生まれなのでふたりのいっこ上です。
E誕生日は?
A2月10日です。 .....エドさんメモしなくていいです(笑)
T仙台の前の日だよ!
M牛タンにろうそく立てます(笑) ちなみに僕は今、34才です。多分。
Eギリギリ20代、30代、40代のグラデーションのバンドになったね。
そして、世間ではある意味ヴィジュアル系バンド誕生の呼び声高いですが、そのあたりの自負は?
一同爆笑
Aあったらすごい!
Eこんなにいいメンバーが揃ったわけですが、ツアーの規模は決して大きくありません。演出サイドとしては、あたたまる前に終わってしまうのはもったいないから、ライブの早い段階からみんなやお客さんがあたたまるような仕掛けをできないか。と考えています。
Mでも、みんなの顔見渡しても、少なくとも険しい顔つきではなさそうですよね。
E彩ちゃんはバイオリンで、紅一点ですけど、先ほどのバンマスの「Rock」というキーワードを聞いて思うところは?
Aえっと、紅一点というのはなにも考えていません(笑) 「Rock」というのは想像していなかったんですが、バイオリンひとりで大きなステージというのも挑戦ですし、アルバムをずっと聴いていて、生音を基調にしつつ、曲によってはエレクトリックにエフェクトをかけてもおもしろいかもと考えていました。
Eいいね! ローリー・アンダーソン。 ゴローちゃんは、エレキ弾きますか?
Gエレキ弾きがち。かもしれない。アコギだとドラムもベースも思いきり行きづらいでしょ。
一同エエエー (どよめく)
Eゴローさんとの最初のセッションがエレキがちっていうのもレアだなあ。
UT僕はナニがちがいいですかね?
Mアナログシンセがちでひとつ(笑)
E歌えるひとは? ミト? 彩ちゃんは?
A下手ですけど....やる気はあります。
Tホント? ヤッター! ハモりは?
A練習します。
T嬉しい!
MESSAGE
Eではみなさん、最後にひとことづつ。
S大変光栄です。精一杯がんばります。
UT自分にとって初めての大舞台なので、一生懸命やらせていただきます。
A緊張していたんですけど、今日こうしてみなさんにお会いして、リラックスして挑戦できそうです。
Mツアー中にどれだけ美味しいラーメンを食べられるかということも気になりますが(笑) きっと楽しいライブができると思います!
Gリハーサルの時間は多くないですけど、がんばりましょう。きっといいサウンドになるんじゃないかと思っています。
Tツアーはこれまでもたくさんやってきたんだけど、今日のように音を出す前に集まってみんなで撮影して、こうして輪になって喋って。というのは多分初めてのことで、それがとても新鮮です。いつもだと自分ががんばらなきゃっていう気負いがあるんだけど、こうしてみんなとバンドっていうスタンスで取り組めると、変な緊張から解放されて音作りが楽しめそうだと、今日は実感しました。みなさん、よろしくお願いします!
一同パチパチ
M拍手で終わるの?

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原田知世
アイスランド語で“島”を指す言葉(“エイヤ”と読む)をタイトルに掲げた、2年ぶりのアルバム。前作同様、プロデューサーに伊藤ゴローを迎え、アイスランドからはムームのほかビョークのコラボ相手として有名なヴァルゲイル・シグルドソンが参加。澄んだメロディと言葉が、心を清めてくれる。
『eyja』 EMIミュージック ジャパン ¥3,000 発売中
原田知世 LIVE TOUR 2010 eyja
- 2010.2.11仙台公演 仙台市民会館
- 2010.2.26山口公演 てしま旅館
- 2010.2.27大阪公演 サンケイホールブリーゼ
- 2010.3.6沖縄公演 桜坂劇場ホールA
- 2010.4.20東京公演 めぐろパーシモンホール
原田知世 LIVE "eyja night fall"
- 2010.4.12ビルボードライブ東京